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襖兼用の簾戸

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襖と兼用できる簾戸。
墨田区の千紫庵様に納品させて頂きました。

障子兼用は作ったことがありましたが、襖兼用は初めてでした。
中を入れ替えるだけで良いので、取替えが楽で、収納場所も少なくてすみます。


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↑簾戸の時

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↑襖に入れ替えた時

お茶室の雰囲気も相まって、とても素敵に納まりました。
ご注文ありがとうございました。





# by takahashi-tategu | 2020-07-15 14:08 | 建具の紹介 | Comments(0)

簾戸の押え竹 

朝、加治川へ散歩に行ってきました。
鳥の声があちこちから聞こえてきます。
遠くの山にはまだ残雪が。

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工場では、簾戸の桟の部分に使う「押え竹」を作る作業。
竹割りで粗く割った後、中のワタをとり、縁を真っ直ぐに削りきれいにします。
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新潟は緊急事態宣言が解除されましたが、お住いの地域はどうでしょうか。
解除されたとはいえ、なんとも心配な日々が続きます。
コロナ疲れといった言葉も聞かれます。
どうぞ、お体くれぐれもお大事になさって下さい。




こんな時だからか、自然の美しさに身にしみます。
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# by takahashi-tategu | 2020-05-23 12:33 | 建具の紹介 | Comments(0)

明日12月28日、2019年の仕事終わりです。


本年もお世話になりました。


新年は1月6日が仕事初め。
来年もよろしくお願いいたします。

本年もお世話になりました_f0375580_16544380.jpg

写真は、今年の4月に94歳で亡くなった高橋建具製作所の初代、高橋嘉奈衛が手掛けた和室です。

(大工工事は総和建設、現社長も建具を作ったそうです)

今も、社長の自宅として使っています。




# by takahashi-tategu | 2019-12-27 16:55 | Comments(0)



茶室の茶道口は、紙を両面くるむようにして張る「太鼓襖(たいこ)」がよく使われます。


引手(手のかかるところ)を、紙を切り込んで作る「切引手」にしますが、
この「切引手の高さ」について、茶室を作る時、悩まれる方が多いようです。


いくつかの流派の茶道口を作らせてもらいましたが、4つの方法がありました。

①両方塵落とし
②塵落とし・塵受け
③同じ段に塵落とし・塵受け
④同じ段に両方塵落とし

【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14155473.jpg


【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14161707.jpg



【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14164123.jpg



【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14164726.jpg



引手の高さは、図のように襖の下地になる「骨組み」で決まります。
小間の茶道口の一般的な大きさは、巾2尺2寸、高さ5尺。
下地として、縦2本、横13本の骨組みをします。
均等に割り、5段目が席側、6段目が外側(水屋や廊下)とする事が多いです。(5から7段目の間)

何ミリというように高さが決まっているわけではなく、骨組みの何段目か?で高さがでます。




斜めに切ってある方を「塵落とし」、水平になっている方を「塵受け」と呼んでいます。
その組み合わせと、位置関係で4通りあります。


どれが正解というのはなく、「おすすめは?」と聞かれた際には、
「先生と同じ方法が良いようです」とお答えしています。

目が慣れていて、しっくりくるからです。




①の両方塵落とし 施工例
【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14392178.jpg

↑席側5段目



 
【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14375398.jpg

↑外側6段目




②の塵落とし・塵受け 施工例
【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14413016.jpg

↑席側5段目 塵落とし



【茶室】 襖 引手の高さ _f0375580_14413556.jpg
↑外側6段目 塵受け




大きめの茶道口もあります。
その際には、引手の大きさを勘案し、骨の本数を決めます。


また、引手を小さくする場合もあります。
「引手部分の下地」に小さく形を作ります。


この「引手部分の下地」について、次回ご紹介します。


(以前書いたブログを修正し、再度アップしました。
前回はあやふやな点も多く大変失礼しました)



有限会社 高橋建具製作所




# by takahashi-tategu | 2019-09-14 15:18 | 茶室・茶道 | Comments(0)

四季の衝立 



「四季の衝立」と名付けた、取り替えができ、1年中使える衝立の動画を作りました。

四季の衝立 _f0375580_10500138.jpg



障子と簾戸、そして布をかける棒がついています。
棒は、お客様の「形見の帯を飾りたい」というご要望から新たに加わりました。


障子は、茶室に使う内山和紙を千鳥張り(石垣張り)しています。
透明感がありとても美しい紙です。
この紙を通す季節の光のうつろいを感じて頂けたら幸いです。


実物は会社二階の建具のショウルームに展示ています。
http://www.kimajime.co.jp/showroom.html



ONLINE SHOPも始めましたので、お時間のある時、のぞいてみて下さい。
まだ品数が少ないので、こんなものがあれば・・等、ご意見頂けると助かります。
https://kimajime.thebase.in/









# by takahashi-tategu | 2019-09-10 10:32 | 職人の仕事 | Comments(0)