<第19回> 「二丁毛引き」

今から13年前、私が高橋建具に入ったばかりの時の話です。

社長より、「にちょうけーしき、買ってきてくれ。」
と頼まれて、近所の道具屋さんへいきました。


「にちょうけーしきは、どこですか?」と聞くと、お店の人は???。

「刃が二つあって、指にはさんで使うものです。」と、ジェスチャー
を交えて説明すると「それって、け‘ひ’きでしょ?」とお店の人が言って
大笑いになりました。


社長や職人さんは「ひ」を「し」と発音するんですね。
しかも、何故か、けとひの間を伸ばして、けーしきと呼びます。

漢字で書くと「二丁毛引き」。

印をつける時に使う道具で、刃が2つ出ているので、一度に2本
線を引くことができて便利です。


今年入った若い職人さんが、社長の訛りを、繰り返してそのまま
言っているのを聞いて、思い出した出来事でした。


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by takahashi-tategu | 2017-02-08 10:43 | 口伝 ~代々伝わる建具職人の心~ | Comments(0)