建具ワークショップ テーマ:簾戸①

7月11日(土)は、新宿の住まいのオーダーメード館にて建具のワーショップでした。



7月のテーマは 「簾戸」



社長が、簾戸ができるまでの工程を細かく説明しました。



ホームページで大まかに説明している工程は・・・



① 材木の買い付け


② 木取り


③ 削り


④ 墨付け・ホゾとり


⑤ 組み立て・すだれ張り



です。




簾戸が完成するには、建具屋だけでは出来なく


材木屋さん、すだれ屋さん、彫師と沢山の人の手がかかります。



材木屋さんの中でも・・・・


木を育てる人、伐採する人、山からおろす人、製材する人がいますし、



すだれ屋さんの中でも・・・


すだれの材料となる素材を育てる人、刈る人、乾燥させる人、選別する人


編む人がいます。 




同じ人が、作業を兼用する場合もありますが、多くの人、時間が費やされています。






杉や、萩や竹など、自然のものを美しく仕上げるには、


長年伝わってきたコツや技術が必要です。






ワークショップをしていて、美しい簾戸が出来るのは


技術や素材を大事に大事につなげてきたからであり、


しみじみ本当にありがたい事と思いました。







以下、ワークショップでの社長の話の記録です。





簾戸を作る一番はじめは、材木を買うです。



当社では、丸太を板状に製材(挽き割り)してもらい買っています。


上手な人は、歩留りよくきれいな柾目をとってくれる。



板状にしたものを、はざがけにして乾燥させます。



雨、雪で中の渋が流れて、乾燥と同時に色も黒みが減りきれいになっていきます。




次に、うちの工場で木取りをします。


挽き割りの機械で、板状の杉板を棒状にしていきます。


私は、白太と赤太の境目から割っていきます。


ここが一番、木目がまっすぐで目も詰まっているからです。



挽く際は、木の木目はまっすぐ直線ではありませんから、その木目に合わせて


少し斜めにして挽きます。


これは勘で、目検討でやるのがきれいにいきます。



何度もワークショップで言っていますが、この木取りが建具製作の中で


一番大事です。美しいすっとした建具を作るには、木取りにかかっています。


高い木も、安い木もその木の良さを最大限引き出す事を考えて、あとは


すっとした気持ちの良い建具に囲まれているお客さんの顔を思い浮かべて


やります。



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木取りが終わると、「削り」です。


木取りした材料は、丸太を挽き割っただけの荒木の状態です。


表面は、むざむざしています。




万能機という機械を使い、直角を出し、厚さをそろえます。




万能機という名前だけあり、工場で一番活躍する機械です。


丸のこもついていて、細く割ったり、ミゾをついたりもできます。





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次は、「墨付け」です。


墨付けと呼びますが、墨は使わず、白引きという道具で印をつけます。


先端が刃になっていて、印をつけつつ、木材をきれいに切断することができます。


鉛筆でやるより、正確で切り口が格段にきれいに仕上がります。


向かい合う線は、白引きを返して、常に刃先が外側になるようにするのがコツです。






白引きには、1本のものと、2丁白引きがあります。


2丁は、簾戸や障子の桟のように寸法が決まったところへ墨付けする時使います。




15㎜や12㎜など桟の大きさは決まっているので、


木のコマを挟めて、それ用に作っておきます。



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by takahashi-tategu | 2015-07-15 11:38 | ワークショップ | Comments(0)