2015年 05月 18日
建具ワークショップ 「建具図面」
16日は建具のワークショップ、テーマは「建具図面」でした。
参加の皆様、ありがとうございました(^^)
以下、記録です。
建具図面は、建具を作る人、お客様や設計する人など依頼する人を
つなぐ大事なツールだと思います。
「形は図面通りなのだけど、イメージと何かが違う」
「職人として、お客様に喜んでもらおうと手間をかけて作ったのに
そのお宅には合わない細工だった・・・。」
「前と同じような建具なのに、金額が高い。なぜ?」
このような事がたまにあります。
キーワードは「面(めん)」です。
面とは、建具の部材の角につける加工の事で、
3㎜程の45度の角面や
さーっと一鉋かけただけの糸面や
丸くとった坊主面や
少し平らな部分を残して角度をつけた几帳面や
様々な面があります。
この面で、建具のイメージが変わります。
建具を作る際の手間も大きく変わるので金額も変わってきます。
1㎜と3㎜の各面では、全く見え方が変わってきます。
たとえば格式の高い建物の千本格子の玄関に、手間のかかる几帳面をとる事があります。
陰影が生まれ趣のある仕上がりになります。
しかし・・・
建具図面のワークショップでこんな事を言うのはわるいかもしれないけれど、
面を作り手に図面で伝えるのは難しいと思います。
では、どうしたら良いかというと
図面上に文字で、電話や打ち合わせの時に、一言伝えてみて下さい。
すっきりみせたい。
手のこんだ作りにしたい。
など、簡単でかまいません。
そこから話が始まり、イメージに近い建具が出来上がっていくと思います。