2015年 04月 21日
建具ワークショップ 建具に使う部品①
4月18日は、建具ワークショップ・テーマ「建具に使う部品」でした。
今回は特別に、新橋の錠や丁番の金物メーカ 堀商店さんで開催しました。
http://hori-locks.co.jp/index.html
昨年秋の三渓園の催事で偶然、堀商店さんの方と出会い実現しました。
憧れの堀商店さんで、参加して下さった皆さんもとても熱心で、夢のような充実した時間となりました。
堀商店さん、参加の皆様、ありがとうございました。
最初は、なんと、社長の堀様が堀商店の歴史の話を聞かせて下さいました。
以下、お話の記録です。
堀商店のあった辺りは、昔は兼方町や田村町と呼ばれ、田村町は田村様のお屋敷がありそこで浅野内匠頭が切腹した。
堀商店のある場所に井戸があり、そこで討ち入りに行く前に赤穂浪士が休んだそうです。
創業は明治23年。
建材(タイル、便器、暖炉など)の輸入からはじまりその中に建築に使う金物もあった。
昭和10年のカタログには、もうすでに堀のオリジナルブランドのピンタンブラー錠が掲載されている。
今の建物は昭和8年に建てられたもので、建築家の小林 正紹が弟さんと国会議事堂を設計しながら手がけた。
二・二六事件のときに、堀商店さんの階段を通ったそうです!
新橋周辺では、芝家具と呼ばれる西洋家具が栄えて、金物屋さんも増えた。
戦後は、造船、電電公社、官公庁、刑務所などと取引。
しっかり施錠しなくてはいけない建物が多く、自然と頑丈な作りになったそうです。
お話を聞いて、この場所は日本の中心で、明治から今までの激動の時代に堀商店さんは在り続けたのだと改めて思いました。