2015年 03月 27日
建具ワークショップ 建具に使う材木② 建具材とは?
建具材とは?
建具に使う材木と、家をつくる材木は違います。
丸太の使う場所も、丸太の挽きかた方も違います。
ただ、丸太のどこを何に使うのか?は、色々なケースがあり、
その丸太の特徴や何に使うのかで多様です。
ここでは、一般的な話をします。
1本の丸太 (山にたっている木)があると、
下から1番ころ、2番ころ、3番ころ・・と呼び
1番ころは、下から3尺(900mm)くらいを切ります。
ここは、建具の腰板にします。
直径も大きく、力がかかっているので、複雑で面白い木目がでます。
芯をはずして、割っていきます。その時に番号をつけて
同じ丸太からとった事がわかるようにします。
次の2番ころは、6尺くらいを切り、ここは天井板にする事が多いです。
建具材は3番ころ、4番ころ です。
4mか、4m20cmに切ります。
昔は12尺 3m80cmでしたが、今は建具の背が高くなったので、4m20cmが多いです。
そこから上、家をつくる材料をとります。
ただ、最初にも言いましたが、大工さんがお寺をたてる時など、
もっと下から5mで切る事もあります。
お寺は3間とか、大きいので。
だから、すべて同じではなくその丸太や、どの現場に使うのかで
使い方が決まります。
その木が一番引き立って、活きる方法がいいと思います。
また、材木は石(こく)という単位で取引します。
今は 立米 (m³) も多くなりましたが。
1石=1尺x1尺x10尺
だいたい、1石で障子が15枚ほど出来ます。
石x3.6=立米 です。
ただ、1石買ったらすべて使えるえわけではなく、3割はヒビや節で使えません。
多めに計算すると良いです。