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格子戸⑥ 厚いもの・反りの対策

4、建具の厚さを40mmとすると高くなる理由は?







関東は33mmの材料が流通している。4・7の溝で、30mmの建具。(1寸)


新潟は36㎜の材料。5・7の溝で、33mmの建具。(1寸1分)




地域により、家のつくり、鴨居、敷居の溝の寸法が違うことによります。











特注になると45㎜に製材。仕上がりで40mmです。





なければ引いてもらいます。


これは、たまたま乾燥材があれば、引いてもらえるけど、


なければ、納期がかかります。








36mm以上は、納期がかかり、特注として、高くなるとして、早めに準備した


方が良いと思います。









5、背の高い格子戸は反りやすいですが、どうしたらいいですか?





一番は、材木の見る目。


100%絶対というのはないけど、だいたい、見ればわかります。







それでも、背が高ければ高いほど、狂いやすい。


あてのところは、木が硬い。まがっている。
あて木は、何年たっても狂いますね。


いくら選んでいても、自然のものなので、どう変わるかわからない。


でも、自然のものだからと逃げないで、精一杯選ぶことが大事なことだと思います。








玄関は、片方だけ日があたるので、日当たりがよいところも気をつけなくてはいけないです。





そんなところは、素直な目の木がいいです。








反るものという考えで、枠も作ってもらうと助かります。





背の高いものは、建具のすきまを、通常3mmのところを5mmくらいにしてもらうと、助かります。いい仕事だからと、すきまを少なくすると、後々お客さんが困ります。完成した時は、きれいだけど、すぐ、戸があたって使いづらくなります。











お客さんにも、無垢材は、反ることがあることを、一言伝えることも大事です。







また、上下の横桟が1本づつと、桟がとんでいるデザインは危険です。



特にウォールナットのような狂いやすい材料で、背の高い格子戸をつくるときは、デザインと、すきまを考えることが大事かと思います。





by takahashi-tategu | 2014-09-25 12:31 | ワークショップ | Comments(0)