2013年 03月 19日
簡素建具ワークショップ 3月 ①
3月16日(土) 簡素建具ワークショップ開催しました!
講師は、東京の設計事務所
(株)デザインネットワークス 早津信雄氏。
新潟のご出身で、7年前に簾戸をご注文していただいて
出会いました。
印刷屋さん、家具修復のお仕事の方、菌を研究している方、設計事務所の方
様々なジャンルより4名のご参加。
ありがとうございました!
話のテーマは
『建具とは? 建具の歴史と材料 』
まず、建具の歴史
そもそも建具はいつからあるのでしょうか?
わかっているものは、なんと、弥生時代。
しかも、一枚板の開き戸だそうです!
弥生時代に、農業がはじまり、ものを保管する必要がでてきました。
そこで、作物を守る為に、建具ができた。
飛鳥時代には、お寺に威厳を示すため、装飾をほどこした
立派な建具ができてきます。
平安時代後期に、紙を張った今のような障子がでてきます。
900年前からあるんですね。
建具は、門からはじまり、玄関⇒室内の戸⇒障子 と
だんだん軽くなっていきます。
そして、早津さんが面白い話をして下さったのですが、
何か大事なものを守るときは、『開き戸』 ですね。
お城の門も、蔵の戸も、開き戸です。
グッとしめる。守ろうという気持ちの表れ。
そういえば、引き戸をしめる時、そんな気持ちにならないですね。
引き戸は、そっとしめる、遮るって感じ。
そこから、映画好きな早津さんから、
映画で怒った場面は、開き戸をバタン!ってしめるよね と。
参加者の方より、
『何か、ふわ~って、夢の世界にいくときも、ドアを開けるよね。』
『ドラえもんの、どこでもドアなんか、まさにそうだよね。』
『簾戸を見ていると、自宅の茶の間から、ふっとワープして
避暑地にいったような気にもなる。』
建具の先を、知らず知らずに想像していたとは・・・・・
新しい発見でした。
材料については、②につづく