本襖⑤ 蓑張(みのばり)

骨縛がおわり、完全に乾いたら、次は



『蓑張(みのばり)』です。

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丈の短い薄手の和紙(石州紙)を張り重ねます。



今回は、3枚張り重ねる 『三偏蓑(さんへんみの)』 


という上等な襖の方法です。




上と縦だけノリをつけて、下をとじてしまわないで、


ペラペラ動く状態で、重ねていきます。



これで、空気を含んだフンワリした本襖の醍醐味である


あの優しい質感がでます。





↓こうやって、1/3づつ、づらしながら張り重ねていきます。


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この仕事をしている時、相馬表具屋さんから


大変興味深い話を聞きました。




『本襖の本格的なやり方は、清水園の庭を作った


田中泰阿弥 さんから、うちの死んだ親父が教わった。



もともと、やり方は知っていたけど、ちゃんと指示してくれた


のは田中泰阿弥さんだけだった、と言っていたよ。



庭師の仕事だったけど、庭は庭だけじゃなくて、部屋の中


まで含めて全体で庭だからと、茶室にもとても詳しかった


そうだよ。』





この田中泰阿弥 さんというお名前、最近、新発田の冊子


街角こんぱすで、吉原写真館さんが紹介していたばかり


だったので、感慨もひとしおでした。




吉原さんの文章を見ると、昭和32年に清水園の庭が完成した


そうです。まだ最近といえば、最近。



その教えを、相馬表具屋さんで私が聞いている・・・・とても感動


しました。





清水園と、田中泰阿弥さんについてはこちらをどうぞ。



http://hoppou-bunka.com/shimizuen/taiami.html#hajimeni




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襖製作の記事、とても勉強になります。
続きもまた読ませてもらいます。

Commented by 高橋建具 at 2012-12-10 15:45 x
>建築エコノミスト森山(今日は神代ユウの話)さん

コメントありがとうございます。読んで下さって嬉しいです。引き続き本襖製作についてレポートします。

by takahashi-tategu | 2012-12-04 16:42 | 職人の仕事 | Comments(2)