2012年 12月 04日
本襖⑧ 生麩糊(しょうふのり)
今回の本襖では使っていませんが、昔からの方法は、
『生麩糊 (しょうふのり)』 を使うと、表具屋さんが教えてくれました。
生麩糊 (しょうふのり)とは、障子や襖を張る時の、ノリの一種です。
相馬表具屋さんいわく・・・
『作業する時は、このノリくっつくのかな?と思うくらいサラサラだけど、
乾くと、すごく良くつくんだよね。
急ぎの仕事の時は、生麩糊 使うと間違いないね。』
生麩糊 (しょうふのり)とは、
小麦粉からグルテンをとりのぞいたもの
お麩をつくるときの残ったもの、です。
お豆腐でいうと、オカラのような
いらない絞りカスみたいなものだそうです。
以前、化学物質過敏症のお客様のお宅で、普通のボンドも
駄目だということで、襖と障子には、生麩糊を使い、
建具の接着には、お米を木の棒でつぶして、米ノリを作って使いました。
その米ノリのことを、 『そくい』 と呼んでいます。
しょうふのりも、売っていなくて、それぞれ表具屋さんの家で
煮てつくるそうです。