前回、材木は12尺(3600mm)で製材されるので、
5尺8寸は、大き目にとって6尺で2本取りできる。
だから、建具の高さは5尺8寸が多い。

とご紹介しましたが、今は、住宅の変化に伴い
製材される材木の長さも変わってきています。


2mの建具が増えているので、4mまたは、4m200cm
で製材されるようになってきました。これで、2mの
建具材が、2本取りできます。


それでも、天井までの高さの2m400cmの建具は、1本
しかとれないので、割高になります。


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# by takahashi-tategu | 2017-02-08 10:46 | 口伝 ~代々伝わる建具職人の心~ | Comments(0)

<第20回> 「石」


「石」は、材木の単位で「こく」と呼びます。
1尺×1尺x10尺が、1石です。

cmにすると、約30cm×30cm×3mです。

社長と材木屋さんとの話は

この木は「石(こく)いくらなの?」という感じです。
材木によって、石単価というものがあります。


石にした方が、社長は、建具が何本できるか?想像しや
すいのだそうです。


石(こく)や、長さを表す尺(しゃく)。
この単位で代々受け継がれてきた数字があります。


しかし、その数字を聞いても、実は私はまだピンときません。


現場で大工さんと話をしていても、石や尺が多いので、来年は、
昔の単位を意識して使い、慣れてみようと思います。




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# by takahashi-tategu | 2017-02-08 10:44 | 口伝 ~代々伝わる建具職人の心~ | Comments(0)

今から13年前、私が高橋建具に入ったばかりの時の話です。

社長より、「にちょうけーしき、買ってきてくれ。」
と頼まれて、近所の道具屋さんへいきました。


「にちょうけーしきは、どこですか?」と聞くと、お店の人は???。

「刃が二つあって、指にはさんで使うものです。」と、ジェスチャー
を交えて説明すると「それって、け‘ひ’きでしょ?」とお店の人が言って
大笑いになりました。


社長や職人さんは「ひ」を「し」と発音するんですね。
しかも、何故か、けとひの間を伸ばして、けーしきと呼びます。

漢字で書くと「二丁毛引き」。

印をつける時に使う道具で、刃が2つ出ているので、一度に2本
線を引くことができて便利です。


今年入った若い職人さんが、社長の訛りを、繰り返してそのまま
言っているのを聞いて、思い出した出来事でした。


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# by takahashi-tategu | 2017-02-08 10:43 | 口伝 ~代々伝わる建具職人の心~ | Comments(0)

以前、鉋の裏金の話で紹介させてもらいましたが、
鉋の裏金を調正するのに、線路のレールの切れ端を使います。

裏金の立ち上がりをつけるのに、ちょうど良いのです。


この線路のレールのように、本やインターネットに載っていない
事が、職人の仕事では沢山あります。

例えば、刃物を研ぐ、研石は、研いでいると、まん中がへこんで
きます。それを平らに直す道具。

何だと思いますか?


セメントのブロックです!
普通に塀に使われているブロックです。
あの固さと、目の荒さが、最適だそうです。

お宅の研石も、ブロックに水平にこすってみて下さい。
平らになります。



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# by takahashi-tategu | 2017-02-08 10:41 | 口伝 ~代々伝わる建具職人の心~ | Comments(0)

<第17回> 「垢ぬけ」

先日、東京で新発田出身の画家の方とお話をする機会がありました。

私が、新発田の人は、きれいなものへのこだわりが強いように思うという話を
したら、その方も、そう思うと言っておられました。

新発田は、昔から画家や、工芸作家、職人が多くいる地だそうです。
その中で切磋琢磨されたのでしょうか。小さいのに不思議な町です。


障子が2つあって、一見同じように見えるのですが、「こっちがいいね。」という感覚。
新発田で仕事をしていると、職人さん同士や、お客様との会話でよく耳にします。

社長が大事にしているのも「垢ぬけ」というところ。

建具が垢ぬけするには、隅々の納まりや、部材のちょっとした1.2mmの寸法etc・・。

そこには、技術はもちろん、「こっちがきれいだという感覚」も継承していかないと垢ぬけした建具はできない。

少しづつ、何となく・・・、違いがわかりはじめてきた今日このごろです。


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# by takahashi-tategu | 2017-02-08 10:39 | 口伝 ~代々伝わる建具職人の心~ | Comments(0)