最後に、防犯についてと、建築金物について。




防犯について。


日本は水と安全はただと言われた時代が長かった。


ヨーロッパは侵略の繰り返しで鍵に対する執着が大きい。



日本の防犯は遅れている。



モノロックと呼ばれるにぎり玉の中に錠がついているタイプは昔多く使われたが、


防犯性は低い。


堀商店は、はじめて面付けにして防犯性を高めた。



平成6年ころ被害が広がり、こじあけ防止が注目れるようになったが、


堀商店は昭和10年にこじあけ防止のあるものを出していた。







建築金物について。



錠前と扉は一体ではじめて防犯性が高まる。


いくら良い錠前をつけても、丁番が弱くてドアが傾いてしまうと防犯性が弱まる。


だから、丁番も気をつけて選ぶことが大事。





最後に、特別に2階の展示室も見せて頂きました。


エジプトの木の鍵や、日本の和錠(エビやサルなどの色々な形)など


沢山、貴重なものがありました。



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かなり時間をオーバーしてレクチャーして下さったのですが、



もっとお話を聞きたかったです。





建具部品というテーマだったのですが


部品という言葉が当てはまらないと感じました。




お話を聞いて、堀商店さんの製品は何人もの職人さん手によるものだと痛感しました。


だから、存在感が全く違う。



鋳型を作る人、磨く人、めっきする人・・・・さらに細かい工程に分かれていて、そこには長年受け継がれてきた技術がある。そして、会社全体が良いものを作るという真摯な気持ちであふれている。


そこから生まれるものは建具の部品ではなく、1つの作品。





貴重なお話、本当にありがとうございました。


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by takahashi-tategu | 2015-04-21 11:46 | Comments(0)

次は製法と、仕表面上げです。



3、製法



1)鋳物


鋳物は、溶かした金属を鋳型に流しこんで製造されたもの。


その鋳型の種類で2つ



a、砂型 


砂で鋳型をつくる。



b、ロストワックス


蝋を使って型をつくりそこに石こうを流し込み、型の蝋を溶かすことで鋳型をつくる。」


(中身のない天ぷらのような、てんぷら粉の中が中空になっているイメージ)


ロストワックスの方が精密なものができる。





2)鍛鉄(たんてつ)


溶けた高温の鉄を急に圧縮する。強くなる。






3)粉末冶金


金属の粉末を金型に入れ圧縮して固める。精度が高く固い。






カンヌキの部分は、2トンの力がかかっても破壊されなかったり、


鍵穴の部分は何度も鍵を抜き差ししても摩耗しない特殊鋼になっていたり、


あの錠の箱には、沢山の種類の素材と、製法が詰まっているのですね。



確かに堀商店さんの錠は重いです。



素材というと、外側に見える取っ手の部分だけしか意識していませんでしたが、今度は、建具につける前に中の錠もよく見ようと思いました。







4、表面仕上げ



・研磨



・塗装・・・・1、酸化被膜を防ぐクリア塗装


      2、発色 オールドブロンズ など



・めっき・・ニッケルメッキなど 東京ステーションホテルの取手



人気のフェロネリシリーズは、


黄銅を素材として鋳造、亜鉛メッキをしてから塗装してある。



http://hori-locks.co.jp/products_ferronnerie.html





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弊社で 堀商店さんのHM556 を使った事例。


http://hori-locks.co.jp/products/index.php#/item/?id=1010221401046



古くなってもとてもいい感じのHM556。むしろ味わいが増しています。



来る日も来る日もお日様や、雨風にあたり、毎日、何度も手でつかむ玄関の取手。


それが年月を経ても美しい理由がわかりました。













   


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by takahashi-tategu | 2015-04-21 11:13 | ワークショップ | Comments(0)

次は、渡辺様より、錠や建築金物についてのレクチャーです。



以下記録です。




1、錠と鍵 



「鍵をかける」と言いますが、正確には「鍵で錠をかける」 です。



鍵穴に差込み施解錠する道具が鍵、鍵穴がある側が錠です。




錠にはいろいろな種類がある。



建物には、開き戸、引き戸、窓・・がありそれに応じた錠。



運用として、住宅、ホテル・・とありそれに応じた錠。



たとえばホテルは朝食時に施錠しないで、どろぼうに入られることが多いので


自動錠、オートロックに。



今、一番出ている錠が電気錠。




海の近くのホテルに引違い錠(品番:W1694の18ピン)を納品したが、不具合がないそうです。


錆びにくい材料を使っているとの事。


塩気のあるところは動きが悪くなりがちですが・・・驚きました!





2、素材



1、鉛合金


黄銅、真鍮とも呼ばれ、銅60% 亜鉛40% (比率により70:30なども)




2、青銅


砲金、ガンメタルとも呼ばれ、銅90% 錫10%


銅の成分が多くなると赤くなる。




3、鉄


ステンレスは、鉄にクローム、ニッケル をまぜたもの。


炭素を混ぜて強くしたものもある。



割合で、SUS304 やいろいろ呼び名がある。




4、洋白 


銅にニッケルをまぜたもの。


銀の代用品。



オーダーで製作した黒田辰秋氏デザインの取手を見せてもらいました。


美しい銀色でなめらかでとてもきれいでした。



鍵は洋白を使うそうです。


普通は真鍮を使うようですが、洋白の方が固くて丈夫な為、何度も抜き差しして摩耗の激しい鍵には洋白。


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by takahashi-tategu | 2015-04-21 10:31 | ワークショップ | Comments(0)

4月18日は、建具ワークショップ・テーマ「建具に使う部品」でした。



今回は特別に、新橋の錠や丁番の金物メーカ 堀商店さんで開催しました。


http://hori-locks.co.jp/index.html



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昨年秋の三渓園の催事で偶然、堀商店さんの方と出会い実現しました。



憧れの堀商店さんで、参加して下さった皆さんもとても熱心で、夢のような充実した時間となりました。



堀商店さん、参加の皆様、ありがとうございました。




最初は、なんと、社長の堀様が堀商店の歴史の話を聞かせて下さいました。




以下、お話の記録です。



堀商店のあった辺りは、昔は兼方町や田村町と呼ばれ、田村町は田村様のお屋敷がありそこで浅野内匠頭が切腹した。



堀商店のある場所に井戸があり、そこで討ち入りに行く前に赤穂浪士が休んだそうです。




創業は明治23年。



建材(タイル、便器、暖炉など)の輸入からはじまりその中に建築に使う金物もあった。


昭和10年のカタログには、もうすでに堀のオリジナルブランドのピンタンブラー錠が掲載されている。





今の建物は昭和8年に建てられたもので、建築家の小林 正紹が弟さんと国会議事堂を設計しながら手がけた。



二・二六事件のときに、堀商店さんの階段を通ったそうです!



新橋周辺では、芝家具と呼ばれる西洋家具が栄えて、金物屋さんも増えた。




戦後は、造船、電電公社、官公庁、刑務所などと取引。



しっかり施錠しなくてはいけない建物が多く、自然と頑丈な作りになったそうです。




お話を聞いて、この場所は日本の中心で、明治から今までの激動の時代に堀商店さんは在り続けたのだと改めて思いました。















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by takahashi-tategu | 2015-04-21 09:54 | ワークショップ | Comments(0)